小さな土地に建つ二階建ての住宅に最大限のヴォリュームを与え、そこに異物としての柱とそれに接続する梁で構成された架構を挿入し五層構成としました。上述した架構は、様々な変化が予想される住宅の内部において、事後的に床や壁を付加する等、生活という動的な行為の自由を担保する為の要素にもなるであろうし、可能性を絞り込む機能だけに留まらず、変わらぬ空間性を保持する役割にも寄与することを期待しています。また、隣家との関係性を考慮し持ち上げた1階の下部に発生する床下空間や、高い天井高を与えた2階に表れる横架材により新たに発生する層に宿る重要性は、架構のポテンシャルと併せて住まい手に委ねています。住まい手が住みながら可能性を拡大し引き受ける住宅なることを願います。
設計者:H.A.S.Market / 長谷部勉
構造設計者:永井構造計画事務所 / 永井拓生
施工者:ホームビルダー / 松岡茂樹 北岡翼
用途:専用住宅
所在地:東京都中野区
主要用途:住宅
主体構造:木造
敷地面積:48.10㎡ (約14.55坪)
建築面積:28.77㎡ (約8.70坪)
延床面積:61.83㎡ (約18.70坪)
工事期間:2016年11月-2018年6月
撮影:鹿田健一朗
Architect:Tsautomu Hasebe / H.A.S.Market
Structural Engineer:Takuo Nagai / Nagai structural Planning office
Constructere:Katsutoshi Shigeki Matsuoka Tubasa Kitaoka / Home Bilder
Program:Privare house
Location:Nakano-ku,Tokyo Metropolitan,Japan
Structuran System:Wood construction
Site Area:48.10 sqm
Built Area:28.77 sqm
Total Floor Area:61.83 sqm
Construction Preriod:2016.11-2018.6
Photo by Kenichiro Shikada